F2Lで透視は必要ない!?

F2LでコーナーがUBRやUBLにある場合って手前からはパーツの2面しか見えてないので、そのパーツが本当に実行するF2Lのパーツなのか判断しにくいですよね。

例えばこんなケース。

UFエッジ(青橙)とUBRコーナー(白青橙?)を見つけたのでBRスロットに入れようと思います。僕のF2Lの判断基準だと、コーナーのD面色がエッジの隣接面にありU面が異なる隣接色の場合、R' U' Rで揃う基本形だと判断してます。この画像の場合両方の基準を満たしているのでR' U' Rで揃いそうな気がしますが、B面を見てみましょう。

あらー、このコーナーは白青橙ではなく白青赤でした。
こんな風に、ぱっと見で揃いそうだけど実は別のパーツだったってのはよくあります。

コーナーの2面の色からコーナーを特定するには「透視」という技術を使うのが一般的です。
コーナーパーツというのは2面の色の並び順を見るだけで見えない1面の色を特定することができます。この画像の場合、パーツがUBRにありU面が青でR面が白ですが、U面に青センター、R面に白センターが来るように持ち替えるとB面は必ず赤センターになりますね。キューブの配色を完全に覚え、コーナーの見えてる2面の並び順から裏の1面を特定することを「透視」と呼ばれています。

でも、透視って結構難しいですよね。透視が確実にできるようになるには結構な慣れが必要だと思います。

そこで考えたもう一つの方法は、F2LのEOからコーナーを推測するという方法です。
さっきのケースをもう一度見てみましょう。

この時エッジに着目すると、青橙エッジはEO的に反転状態にあります (EOの判定方法はこちらの記事を参考にしてください)。EOが反転しているということは持ち替えが必ず1回発生するということです。なので、BRスロットにR' U' Rで入るはずがありませんね。
F2Lパターンを判断して入れようと思ったスロットにEO的に入るはずがないということは、見つけたコーナーがそのエッジの対のパーツではないということにほかなりません。つまりこのコーナーは白青橙ではなく白青赤であると判断できるということです。

もう一つ例を見てみます。

BLスロットの青赤を入れるために、UFの青赤エッジとUBRの白青赤コーナーと思われるパーツを見つけました。このコーナーは本当に白青赤コーナーでしょうか?

エッジのEOを確認すると、このエッジはEOが正常です。つまり、このF2Lは持ち替え無しで揃えられるということです。しかし見つけた2パーツを揃えようとするとy R' U' R U2 R' U Rとするはずです。持ち替えが1回発生している、おかしいぞ?B面を見てみましょう。

はい。このコーナーは黄青赤でした。白青赤コーナーはDBLに沈んでました。

こんな感じで、コーナーの透視ができなくてもF2LのEOさえわかっていればF2L手順とEOとの矛盾により見つけたコーナーが正しいコーナーであるかが判別できます。
こういう状況って結構起こりうることだと思うので、参考にしてみてください。

それでは〜