FMCの取り組み方、練習方法

目次

最近PBQに向けてFMCを練習しています。練習しているうちに、自分のFMCの練習方法や取り組み方についての考えをまとめたくなったので記事にしてみました。PBQに出る方もそれ以外の方も参考にしてみてください。

ブロックの最適解を覚える

まずこれが一番重要ですが、コーナーとエッジをくっつけてc/eペアを作る解法、c/eペアとエッジをくっつけて221を作る解法の最適解をできるだけ全て覚えましょう。この最適解は222を作る段階、223を作る段階、F2L-1を作る段階と進むにつれて制限がかかってくるため最適解もそれぞれ違います。これを完全に覚えていれば、手数が多くかかるブロックは回す前に判断できるので手数の多いものを避けることができます。最適解は意識して練習していれば自然と身につくので、常に最適解は何か考えながら練習するといいと思います。

ブロックビルディングとEOスタートについて

次に、ブロックビルディングとEOスタートどちらを選ぶかについてです。これは好みもありますが、1つ言えることはEOスタートに固執してはならないということです。EOスタートは当たればいい解が見つかりますがいいのが全く見つからない時も多々あります。それに対してブロックビルディングは安定して解を出せる傾向にあるので、EOが良くないと判断したらすぐにブロックビルディングに戻りましょう。
参考に僕の探索の順番を載せておきます。

  1. ノーマルとインバースそれぞれペアがあればそこから222を作る。
  2. なければノーマルインバースそれぞれ1手ペアを探す。5手以下222があればそのまま先を探す。
  3. なければノーマルインバースそれぞれEOスタートに移る。EOは3方向全て確認。
  4. EOスタートで、EO+4手以下222がないorあっても先が続かないならブロックビルディングに戻る

練習方法

僕がおすすめするFMCの練習方法は、複数の人が既に解いたスクランブルで練習することです。この利点は、自分が解き終わった後に他の人の解法を見てどの部分を自分は見つけられなかったか、どこを改善すれば良かったかがわかる点です。基本的に自分よりも手数の少なかった解法のみを参考にすると良いでしょう。
以下のサイトは毎週コンテストを行なっているので、今週のではなく今週以前のスクランブル(重要!)を練習すると、他の人の解法をより多く確認できるのでいいと思います。
tribox Contest
Speedsolving.comのWeekly competition
ドイツのフォーラムのコンテスト
Facebookの「Fewest Moves」グループのTheo Leinadが開いているコンテスト

時間配分

大会では1時間という制約があるので時間配分を考える必要がありますが、まずは制限を設けず満足いく解法ができるまで頑張るのが良いです。制限時間を設けないことで新たな発見があることもあるので、大会直前でなければno time limitでやってみましょう。
大会が近づいたら1時間に制限して練習をします。その際に時間配分を考える必要がありますが、自分のインサートにかかる時間から逆算してスケルトン作成の制限時間を決めるのが良いです。一度1回インサート、2回インサートの時間を測ってみましょう。3コーナーの場合「60分-1回インサートにかかる時間」がスケルトン探しにかけられる時間、4,5コーナーの場合「60分-2回インサートにかかる時間」がスケルトン探しにかけられる時間となります。
また、1時間に制限した練習の際は、最初の30分以内に長くてもいいので保険のスケルトンを1つでも見つけておくと安心できます。そして、もし「60分-自分の2回インサートの所要時間」を過ぎたら足掻かずに諦めて保険のスケルトンでインサートを始めましょう。FMCで一番大事なのは「諦め」です。
今回は以上です。
この記事を参考にして是非FMCをやってみてください。
日本でFMCが流行って競技人口が増えることを願っています。