関東大会2014FMCの思考過程

標準配色で説明しています。
c/e pairとはコーナー・エッジペアのことです。

スクランブル:B U2 F’ U2 L2 D2 F’ D2 U2 F’ R’ U’ B2 L’ D R U2 L2 D2

まずはc/e pairを探しますが、この場合1つもありません。
次に、1手動かしてc/e pairができるような動きを探します。
Bするとc/e pairが2つできるのを見つけたので、そのうちの緑橙黄ペアを使うことにしました。
次に、それを使って221を作ります。
Bの代わりにDでc/e pairを作りLすることで221ができました。
次に緑橙エッジをR F2で正位置に置きDで222を作りました。
ここで他の部分を見るとc/e pairが一つもないので、あとが続かなさそうだなと思い別のを探し始めました。
最初に戻り、D Lの動きの間にR2 U2を入れると緑橙エッジが正位置に入り、Dで222ができます。
この場合、白赤青ペアがすでにできていて、さらにR’で221ができるので、R’ B2して疑似223を作りB2をpremoveとします。
最初に戻りpremove:B2を含むスクランブルにD R2 U2 L D R’ B2をしたところからまた始めます。
c/e pairはないですが、L面クロスが揃っているためF2Lで考えようとしました。
白緑橙ペアはスロットに入れにくそうなので、白青橙ペアをF R2 F’してR’ B’ R’ Bしてスロットインします。
この場合EO全反転かつc/e pairが無いのでやりにくそうですね。
F’ U F U’で無理やりc/e pairを作り、R U’ R Uで221を作ります。
ここで作った221に隣接するc/e pairができているので、F2 D’ F’ D R F’して123にし、R2することでCP3に持ち込みました。
ただこれは30手+CP3なので、sub30は無理です。
なので、他のスタートからもう一度探します。
最初に戻りD Lで221を作った後、R’すると緑赤エッジが正位置にくるので、D2して疑似222を作りD’をpremoveとします。
この時橙青黄ペアができているため、次がつながりやすいだろうと思いました。
premove:D’を含むスクランブルをし、D L R’ D2したところから始めます。
橙黄緑ペアで221を作りたいので、B2して緑橙エッジを橙センターにくっつけます。
次に、L’ U Bで221を作りL’で223にします。
他にも、F U F’で221、L2で223というのも見つけました。
また橙青黄ペアもあるので、F U F’で221を作ることもできます。
今回は3番目のを使います。
L2で221は正位置に来ますが、青黄エッジが入れにくい形となるので、D L’ D’で先に入れてからL’で2つ目の222を作ります。
ここで青黄赤ペアができているので、BRスロットに入れます。
R’ U2 R、U R’ U R、U2 R B’ R’ Bなど入れ方は様々ですが、ここでは一番短いR’ U2 Rを使いました。
ここでエッジを見ると、正位置でないものは3つのみで、しかもEOが全て揃っています。
これは結構なラッキーだと思います。
なので、U L’ U’ Lでエッジを全て揃え、19手+CP5となりました。
この手数の場合、キャンセルなしのピュアコミュテーターを使っても35手で、しかも2回インサートでは5手キャンセル以上がザラにあると聞いていたので、他のを探さずに2回インサートを頑張りました。
解法をまとめると、このようになっています。

Solution: D L R’ D2 F U F’ D L’ D’ F’ L’ B L F L’ B’ R’ U2 R L D L’ U L D’ L2 U’ L D’ (30moves)
Premove: D’
221: D L
222: R’ D2
more 221: F U F’
more 222: D L’ D’ * L’
F2L-1: R’ U2 R @
All but 5 corners: U L’ U’ L
Insert at *: F’ L’ B L F L’ B’ L
Insert at @: L D L’ U L D’ L’ U’

ちなみにこの5手キャンセルがインサートの最適解だそうです。